ホテルに戻って汗を流した後、夕方からもう一度出かけた。出かけた・・・と簡単に言ったが、実は簡単にはいかないワケで、まず7〜8分歩いてレンタサイクルを得なければならないのだから、結構メンドウである。しかも、さっき行ったばかりの千本えんま堂まで、約30分の道のりを逆戻りしようって言うんだから、なかなか根性がいる。せっかく汗を流したって、またたちまち汗だくである。そんな思いをしてまで千本えんま堂へ向かったのは、今日がまさにこの地区の六斎念仏(千本六斎)の奉納の日だからからであった(^o^)。
写真ではなかなか雰囲気が伝わりませんが・・・狭い境内の一郭に特設ステージが作られ、客も結構集まってきていた。六斎念仏とは、「空也上人」が始めた「踊り念仏」をルーツとしており、昔ながらの宗教的行事としての「念仏踊り系」と、能や狂言などを取り入れつつ、庶民の娯楽として進化した「芸能系」とがあるらしい。ここ千本えんま堂で行われるのは、芸能六斎である。
まぁ、どこの伝統芸能でも悩みは一緒であって、要するに「後継者不足」なのである。地元の中学生に無理矢理(兵役のごとく)やらせているパターンも、田舎の方ではよく耳にするが、ここはさすがに京都市内、その気になってくれさえすれば、人はいくらでもいるはずである。だからこの「千本六斎会」では、兵役式ではなく、「ひたすらお願い式」で人集めをしているようだった。それでも、茶髪っぽい青年がいたり、小学1年生の男の子がいたり、3歳の女の子がいたり・・・と、なかなか明るい未来を予感させる状況である。またこの3歳の女の子がなかなか芸達者であり、客席に手を振って愛嬌を振りまくたびに、会場はどっと盛り上がるのであった。(^o^)
内容はと言えば・・・初めのうち(初心者ステージ?)こそ「をいをい、大丈夫かい?」 とハラハラさせられたが、しだいに「芸」と言える出し物が出てきて楽しめた。1人で4つの太鼓を、かなりのハイテンポで演奏する「四つ太鼓」は、ウマイ人の演奏はウマイと思ったし、ちょっとやってみたい気がした。双子のごとくそっくりに見えるオネエサンたちが、長い布を振り回す、新体操の「リボン」のような「さらし」も、なかなかキレイで良かった。後半、いよいよ佳境に入ってきたところで獅子が登場。碁盤を3段に重ねた上に前足役の人が立ち、さらにその背中で、後ろ足役の人が逆立ちをする(のかな?)「碁盤獅子」などのオオワザは、なかなか感心したし、よくあるって言ったらそれまでなのだが、蜘蛛の巣玉(紙テープを丸めてあるのかな?)を投げるのも、目の前でみると、なかなかキレイで感動する。
ひとつの演目が終わってから、やたらと長い解説が入るのが、ちょっと間延びして厭きるのだが、これは進行役の方が「話好き」だからではなく、メンバー不足でお年寄りが多い関係上、息を整える休憩時間の役割を担っているらしい。確かに、小太鼓を振り上げ、振り下ろし、踊りながらの演奏であり、お年寄りにはかなりハードであろうと想像された。でも・・・こういうのってイイな。歳取っても、年に1度の公演に向けて、若者たちに教えつつ、一生懸命練習してるんだろうな。なんか、ハリのある老後って感じだよね。今日はこのあと、最高に美味いビールを飲むんだろうな。そして・・・この、「えんま堂千本六斎」を守り続けたお年寄りたちに対しては、えんま様の裁量も、きっと寛大であるに違いない。
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後日談:
ひょんなことから、フジテレビの主催する動画投稿サイト「Watch me TV」にメンバー登録してしまいました。(^_^;
このサイトを活用すれば、旅行記のブログに動画を貼り付けることもできるようです。ためしに、後継者不足という千本六斎会のCMを作ってみました。短時間でEazyな作りで申し訳ないのですが、ちょっとウケ狙いのCMとなっています。以下をクリックしてみて下さい。(^o^) ダブルクリックすると、watch me TV のサイトに飛び、もうすこし大きい動画が見られるようです。
Watch me TV に動画登録するにあたって、千本六斎会からの許可が必要ということで、連絡を取らせていただきました。快く承諾していただいた上に、こちらのページへのリンクもいただきましたので、こちらからもリンクさせていただきます。まぁこのブログを見る人自体が極めて少数であるだろうし、その中で六斎念仏に興味を持ち、千本六斎会にコンタクトを取ろう・・・なんて人は、限りなくゼロに近いと思われますが、「気は心」ってことで・・・。(^_^;
重要無形民俗文化財「京都の六斎念仏」千本六斎会の紹介サイト
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