清水寺千日詣り

この期間にお参りすれば、千日分の御利益があるという千日詣り。一体誰がそんな決まりを決めたんだ?…なんて疑問に思ったらダメだ。一日で千日分なんだから、コレははオイシイ話なのだ。そもそもご利益なんて、誰が保証してくれるわけでもないモノだ。望みが叶う可能性がゼロならば、それを千倍してもゼロ。しかし、もし0.1パーセントでも望みが叶う可能性があったのなら、それを千倍するとなんと100パーセントになるんだから、これはやっぱりオイシイ話なのだ。(ホントか?)
さて清水寺に来ると、当然だが人だらけである。この期間は、夜間特別拝観を行っている。通常の拝観は4時に終わり、あらためて7時から夜間特別拝観となる。値段も100円高い。この4時から7時までの合間がイケナイ。時間をわかっていない参拝客が、次々にやって来て、門前に屯する。飲食店等も終わってしまうため、やることもない。いや、ヒトのことを言ってはいられない。私もその1人だ。(^_^;)
7時になると長蛇の列ができる。しかし、寺側もそういう事態は十分に予測しているため、臨時チケット販売所等も整備されており、意外に早く中に入れた。ハッキリ言って…息を飲む美しさである。ライトアップされた伽藍と、天に向かって伸びる光のスジ。コレはシロウトさんの演出ではあるめえ。(アタリマエか…)

いつもより100円高いのは、この電気代なんだと納得した。さらに、千日詣りの期間中のサービスとして、日頃開いていないお堂の扉が開いており、中の仏を見ることができた。また、以前《60年に1度》という触れ込みで見学したことがある本堂内部も、この時期、開放していた。まぁ60年に1度じゃなかったわけだけど…。(^_^;)
しかし、この清水寺本堂は本当に素晴らしい。東寺講堂に匹敵する。風神、雷神、金剛力士、十二神将?から阿修羅まで、所狭しと仏像が並ぶ。それも結構イイカンジな仏像なのだ。さらに夜の雰囲気が加わって、実に素晴らしかった。まぁ人が多いのには閉口したが、それは覚悟の上で来てるんだし…。

京都市街の夜景も美しい。ここでネバれば、五山の内の3つくらいは見えるらしい。展望がきく位置には、すでに勝手知ったる人たちが陣取っている。私は別な計画があるので、さっさと清水を離れる。
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