法然院

銀閣寺の参道は、まるで清水寺の参道のよう。この調子じゃ、きっと清水寺は錦市場並みに人だらけなんだろうな。哲学の道に折れても、人の数は減らない。追い越すこともままならない。左 法然院、という曲り角で、とにかく人が居ないことが大切、と左折する。

法然院は静寂そのもの。鹿威しの音が庭に響く。観光客も居たが、みんな「静かでいいところだね。」と小声で話すような人たち。拝観料を取るわけでもなく、きっとそんなにたいした見所もなく、でもホッとやすらげる場所である。
ホームページを見てわかったのだが、このお寺はいろいろな文化的活動を支援しているらしい。お寺でコンサートをしたり、展示場所を提供したり…そして、そういった活動の中で知り合えた人たちとのつながりを大切にしているらしかった。今日も、蔵の中では指人形?の展示をおこなっていた。こういう活動ってイイな。
庭に座り込んで、ずっとし下を向いて、コケの手入れをしている方がいた。どんな風に作業しているかも気になったので、「ご苦労様です。たいへんですね。」と声をかけてみようか…どうしようか…と思っていたら、前にいた一人旅のおばさまが、全く同じセリフで話しかけ、作業内容を尋ねた。やられた。(^_^;)
コケは抜かないようにしながら、その間に生えてくる雑草を抜いているんだそうだ。でも、こんなふうに自然に話しかけるおばさまはステキだと思った。そう、おばさまだって、モチロンおばあさまだって、ステキな人はステキだ。そして、若い女性だって、ステキな人がステキなのであって、ステキじゃない若い女性はちっともステキじゃないわけだ。(^O^)
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