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2013/08/14

九度山を巡る

旅先で、旅行記の執筆をするアプリの調子が悪く、無駄な時間を費やしてしまうほどバカげたことはない。 だが今回は、ホントウに腹が立つほど調子が悪い。困ったものだ。

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さて、いつの間にか眠ってしまったのが11時頃。日頃5時間睡眠の私でも、さすがに7時間寝た。でも朝方、寒くて寝ていられなかった…(^_^;)

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朝の散歩。壇上伽藍は静かで実に良い。心が洗われる…とはこういうことかと納得。こんな穏やかな気持ちで、日々生きていきたいものデス。(^O^)

宿坊に戻り、朝のお勤めに参加。檀家の方々の名前なのだろうか、名簿のようなものを見ながら「〜のため、〜のため」と延々続く。私自身は《死んだら終わり。地獄も極楽もない。》という考え方なのだが、こうやって死後も誰かに気にしてもらえるっていうのも悪くないな、と、ほんの少し思った。
実は昨日、菩薩十善戒を受戒した時、「手を合わせて、自分の身近で亡くなられた人のことを、少しの間思い出してみてください。」…というような場面があった。日頃は全く忘れているが、思い出せばいろいろな人、私と関わりのあった人たちが亡くなった。そういう人たちのことを、こうやってほんの少しでも思い出すことが《供養》ってコトなんだろうと思った。まぁ私らしくないが…(^_^;)
その後、質素かつ十分な朝食をいただき、宿坊を出る。すでに《高野山を完全に堪能しきった感》が心に溢れていたので、何の未練もなく帰途につく。高野山はすでに暑く、朝の清々しさは何処へやら、である。(^_^;)

高野山の麓に、九度山という町がある。空海の年老いた母が、空海のもとを訪ねたが、女人禁制のため入山出来ず、麓の慈尊院という寺に入った。空海は、母に会うために月に9回、20キロの山道を降りてきたという。…というわけで《九度山》なのだが、多くの歴史ファンにとっては、空海の逸話よりも真田親子が蟄居させられていた場所として知られている。荷物をロッカーに入れて歩き始める。まず情報を得るために、《まちなか休憩所》を目指したが、お盆で休業。仕方なくネットで調べつつ真田庵へ。周囲は完全に住宅街であるが、真田庵の中は当時のままだ。
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何があるというわけでもなく、新しい知識が身につくというわけでもないのだが、この「一度来てみたかった…」という気持ちが《ファン心理》であろう。(^_^;)
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ホンモノではないだろうが、この鹿角の兜なんざゾクゾクするモノがある。(^O^)

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続いて、慈尊院を目指す。真昼間の下界は灼熱地獄である。こんな時、川は絶好の遊び場。泳ぐ人、バーベキューをする人、魚を獲る人、まさに《正しいニッポンの夏》、という風景である。(^O^)
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慈尊院は、空海母の逸話から、いつしか子育て関係の御利益がある寺となったらしく、多数の《おっぱい付き絵馬》が奉納されている。しかし本来この寺は、高野山への入り口として、参拝客が山道の無事を祈願する、という機能があった。
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寺の裏手からは、高野山へ向かう山道が伸びていた。ここを空海は降りてきたわけだ。今回はアタリマエにケーブルカーとバスで登ってしまったが、もしこの道を登って高野山入りしたら…あの大門を見た瞬間、強烈な感動があるに違いない。「南禅寺の方が〜」などという失礼な感想を抱くはずはない。(^_^;)

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真田庵まで戻り、近くの、その名も《真田庵》という蕎麦屋で昼食。蕎麦と言えば信州。実はこの地に蕎麦文化を伝えたのは、他ならぬ真田親子なのである。蟄居させられながらも、蕎麦を育て、真田紐を作り、手下のモノたち(いわゆる真田十勇士?)に行商させながら、天下の動向を探っていたというんだから、さすが真田昌幸。(^O^)
蕎麦をひと口味わえば、なるほど、コレは関西には無い信州蕎麦の味である。…かどうかがわかるほどの蕎麦通ではありませんので、残念ながら…(^_^;)

その後、招福庵という真田グッズを販売している店に寄ってみる。六文銭が斜めにデザインされたステキなTシャツがあったが、本格的なデザイナーによる作品だそうでお値段もスゴイ。サイズがなかったのが、残念なような、いや、衝動買いを防げたような…(^_^;)

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で結局、六文銭がデザインされた扇子を購入。扇子だって、機能だけを求めるなら、今や100円で手にはいる時代。たかが?六文銭がデザインされただけで28倍の価値があるかどうかは疑問だったが、Tシャツの値段に比べれば…という感覚と、とにかく暑かったから少しでも涼めるモノを…という発想と、あとはやはり《ファン心理》ですかね。(^_^;)

大阪へ戻り、本日の宿泊地である京都へ。知人が大阪の勤め先から京都の家に帰る時間に合わせて、電車の中の短い時間だが旧交を温める。みんないろいろ苦労しながら頑張っているんだな…みんな立派な菩薩デスよ。(^O^)

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